暗転

2024年 2月 5日 昨日の夕方。

出血量は100ccぐらいだと思います。

救急隊員が私にそう言った。

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午後5時からの自治会に出かけようとした矢先、母の叫び声が聞こえた。

「どうにかなっちゃったよ!!」

母が出血している、それも結構な量(その時はそう思った)。

落ち着いて、落ち着いて、心の中で叫ぶ私。

迷わず、119番へ救急車を要請。 ご近所(新役員)さんへ走り、自治会欠席を伝えた。

母が歩いた場所は血だらけ。


幸い、大学病院の婦人科で受け入れてくれた。

子宮留血症というのだそうな。 

これといった治療方はないそうで(高齢だから)、超音波診断では、まだ少しの間、出血は続くと思われるが、

大量出血による意識混濁等がない場合は、もう少し落ち着いて様子を見ることを勧められた。

遠まわしだが、はっきりと、できるだけ、救急車は呼ばないほうが良いといわれた。

涙があふれた。


タクシーで母を連れて帰宅したのが午後7時過ぎ。

部屋中の出血のあとは、すでに凝固しており、トイレも含めて掃除を終えたのが、午後8時。

夜中も何度か出血して、そのたびに在宅クリニックへ電話を入れて、指示を仰いだ。

すごく怖かった。 


起床7時。 母が叫んでいる。 再び、出血。 在宅クリニックへ電話。 

どうしても、診察してほしいと懇願して、トイレを掃除してから、朝食。

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在宅クリニックの医師からは、おむつとパッドの重量を前もって測り、使用後の重さをその都度メモするよう指示あり。

そうすれば、だいたいの出血量がわかるのだそうな。

それでも、100ccの出血は、まあ、救急車を呼ぶかどうか迷う量だ、と慰められた。

医師が帰った後、漂白剤を使用して、再度掃除するが、畳にしみ込んだ血液はきれいにならなかった。


「あなたこそ、無理しちゃいけないよ」医師は、私にそう言葉をかけて帰っていった。

泣いた。 めそめそと泣いた。 


明日はがんセンターの予約日だ。 私は、私の治療を優先する。

雪で鉄道が止まるかもしれない。

私のちっぽけな世界は暗転した。


追伸:

先ほど、雪の降る中、ドラッグストアーの方が母の薬を届けてくれた。

仕事だから当たり前かもしれないが、とてもとてもありがたかった。



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この記事へのコメント

関西人
2024年02月06日 07:21
浮草さん、どんなに怖かったことでしょうか。私も涙目になってしまいました。いま一番寒いとき、暖かくなってくれば、誰の体調もよくなるはず。ひとつひとつ対応してやってゆかれますように。心の底から祈っています。
zuttobocchi
2024年02月06日 14:56

関西人さま、コメントありがとうございます。

本当に、年を取ってくると、いろんなことが起こります。
過度に落ち込まないように心がけます。

本当にありがとう。