私の無意識的記憶

2022年 11月 8日 あの日、横須賀美術館へ行くために京急に乗っていた。

横浜駅でホームに滑べり込んできた快速特急の最前車両に乗り込んだのは良かったが、2駅先で前4両が切り離されるのを知った。

後ろの車両に乗り込むために降りようとして、ドアのそばに立っているご婦人の姿が目に入った。

彼女のスカートの中から、どうみてもトイレットペーパーとしか思えない白い細長い紙が1mほど垂れていた。

言うべきか否か迷ったが、降りる際に声をかけた。

あのう、包帯みたいなものがスカートの中から垂れ下がっています。

とっさに包帯と言っていた。

庭の菊IMG_0370.JPG

さて、美術館のバス停に向かっている時に本当に突然思い出した。

そうだ、あの時は左手に巻いた包帯がなくなっているのに気が付いて、振り返って来た道を確認したんだ。

あれは2017年の春だった。

左手の指をかなり激しく木彫りの時に切った。 絆創膏では間に合わず、包帯をぐるぐる巻きにしていた。

未だに傷跡が残っている。

でも、包帯を失くした左手を眺めながら、7月にはフェロー諸島とアイスランドに行くんだ、こんなことでクヨクヨしていられない、と思った。

5年ぶりの横須賀美術館だった。 あれから5年経ったんだねぇ・・・

あの時私は何を見にったのだろうと考えたのだが、どうやっても思い出せなかった。

横須賀美術館のホームページで過去の展覧会を検索したら、デンマーク展だった。

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実は、「失われた時を求めて」を読む前に読む本なのだが、私は読んだ後で読んでいる。

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いや、無意識的記憶について考えをめぐらした次第。


今日も反復的日常を過ごせたことに感謝。



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